電子部品製造装置メーカーのベアック(諏訪郡富士見町)は、金属を成形できる3D(3次元)プリンターを導入し、装置に組み込む部品の試作を始めた。切削加工では難しいメッシュ状などの形の部品を取り入れてユニットを軽量化し、電子部品の搬送速度を高めるなど装置の性能を向上させて販売拡大を図る。

ベアックの主力製品は、折り曲げても使える「フレキシブルプリント基板(FPC)」の加工装置。大半をアジアなどのスマートフォン部品メーカー向けに輸出している。これまでは切削加工などで部品を製造していたが、河東和彦社長が「従来にない発想で設計し、他社との違いを打ち出したい」と3Dプリンターの導入を決断。部品によっては重さを従来の4分の1ほどに軽量化できる見通しが立ったという。ベアックの2016年2月期の売上高は前期比7割増の約28億円で、1984年の創業以来最高だった。
基盤に穴をあける装置、電子回路を形成するための露光装置、回路の保護シートを張り付ける装置などのラインアップが豊富で、さまざまな工程を担えるのが強みだ。複数種類の同社製品を購入する顧客が増え、受注を大きく伸ばしている。3Dプリンターで制作した部品を搭載した装置は5月ごろから商品化する予定。河東社長は「複数の部品を組み合わせていた部分を3Dプリンターで一体成形したり、1つの部品に様々な機能を持たせたりと、いろいろな可能性を試したい」としている。

株式会社 ベアック

所在地:長野県諏訪郡
事業内容:電子部品製造、精密部品微細加工、高精度金属加工、制作、3次元高精度加工、
BOC基盤の形状加工
従業員数:30名