image1_14397872748[1]精密金型設計制作・プレス加工のオオタが、受注拡大を目指し加工技術の高度化を図っている。金属を削りだす切削や鋳型で成形するダイカストの代わりに、生産性が高いプレス加工で同じ形状の部品を量産する技術を提案。主力の自動車分野だけでなく、ロボットなど新市場の開拓も狙う。自動車の変速機用を想定して試作したギア部品は、大小の歯車を一体化させた形状で、直径約3.3センチ、厚さは最大6.5ミリ。試作の当初は10回プレスする工程を必要としたが、コンピューターを使った加工のシミュレーションを基に金型を改良し、3回のプレスに短縮した。

プレス機の圧力も、当初は300トンを要したが、金型の工夫で60トンでも加工できるようにした。太田社長は「小さなプレス機で済み、金型も長持ちする。工程の短縮と合わせてコスト削減を提案できる」と説明。ロボット用のギア部品としても売り込む。一方、自動車用シート部品などを想定して開発したのが、厚さ3~5ミリの金属板を打ち抜いた部品。断面に金属が裂けた跡を残さず、1回のプレスで鏡面状に仕上がり、幅広い用途に応用できると見込む。

オオタの2015年7月期の売上高は約10億8700万円。かつてはパソコンやテレビ向けの部品が主力だったが、取引先による生産の海外移転に伴い、自動車部品の割合を約7割まで高めてきた。
太田社長は「難易度の高い部品の生産技術を極めて付加価値の高い仕事を取り込み、国内で生き残っていきたい」と話している。

株式会社オオタ

所在地:長野県塩尻市(本社)
事業内容:精密金型の設計・製作及びプレス加工
従業員数:66人(男性51人・女性15人)