自動車部品製造の小松精機工作所(諏訪市)と画像処理装置開発のアルゴル(上伊那郡箕輪村)、県工業技術総合センター精密・電子技術部門などは、磁界センサーで金属の異常を検出する装置を開発。異物の混入や熱処理が不十分な素材などを即座に判別し、金属内部のひび割れや結晶の異常も検出可能。工場での検査における需要を見込み、建物の鉄骨調査といった用途も視野に入れている。装置は諏訪市で開催の工業展「諏訪圏工業メッセ2015」に出展。

装置は、金属に近づけるセンサー部分と、信号を処理するアンプで構成。センサー部分に内蔵したコイルで磁界を発生させ、金属を通った磁界を受信。磁界の波型をパソコンやタブレット端末の画面に表示。波型は金属によって異なるため素材が判別でき、さびやひび割れ、金属疲労などがあると波型が乱れる。
小松精機は、結晶が細かい金属「超微細粒鋼」を使った製品開発に取り組んでおり、結晶の状態を手軽に把握しようと2006年に開発に着手。13年からアルゴルや同センターなどと共同研究を進めていた。従来機器に比べて50分の1ほどに軽量化し、エックス線撮影が必要だった金属の細かい変化も捉える性能があるという。今後は社内使用にとどまらず、外販にも乗り出す。基本価格はソフトウェア込で税別430万円。

株式会社小松精機工作所

本社所在地:長野県諏訪市
従業員数:230名
事業内容:•精密プレス部品一貫製造
     •各種精密機械部品製造
     •自動車部品
     •腕時計部品
     •医療機器部品
     •情報機器部品
     •宇宙航空機部品
     •各種金型部品・治工具
     •難削材の切削・研削加工

株式会社アルゴル

本社所在地:上伊那郡南箕輪村
従業員数:17名
事業内容:画像処理・システム、検査計測システム、LED照明装置など、画像処理に関する製品の開発、販売。

長野県工業技術総合センター