機械器具卸売業 全国動向

産業用機械の売れ行き、経済の動向を示唆

bar chart機械器具卸売業は多岐に亘る。工作機械等の産業用機械から発電機等の重電機械、OA機器等に代表される情報通信電気機器、家電品等の電気機械、各種医療用、検査用器械、建設機械、農業用機械、自動車関連機器、同部品等様々なものを対象としている。建設機械業界は、米国を始め欧州、更には近年中国をはじめBRICs地域、中東などの新興市場に索引されて好調に推移してきた。自動車業界においても同様に海外への生活拠点進出が活発化、特に近年は中国における自動車生産台数が急激な拡大を見せている。中でも工作機械等の産業用機械は、その販売状況によって製造業の現況、将来予想を中心とした国内経済の重要な指針となるだけに、常に動向が注目される。

伸び悩む国内需要

a bulldozer平成20年のリーマンショック後の世界不況の波を受け、平成21年度の工作機械受注額は5,400億円にまでダウンし、急激な景気悪化を裏付ける数値となったが、22年度は国内・外需共に回復傾向となったことから、1兆1,000億円と3年ぶりに1兆円を超えた。ただ国内需要は相変わらず厳しい状況が続いた。平成23年度の工作機械受注額は、東日本大震災の影響が心配されたが、平成22年度に続き1兆円を超えた。平成24年度も1兆円は超えたものの、国内外の需要がダウンし1兆1,000億円にまで減少しており、伸び悩んだ状況が続いている。

機械器具卸売業 長野県内動向

平成19年商業統計によると機械器具卸売業は、事業所数1,490、従業員数12,230人、年間商品販売額9,816億円6,975万円となっている。
平成24年度の長野県機械器具卸売業売上高30億円以上の企業は概ね例年通り。特に上位に関してはほとんど変動なし。長らくリーマンショック以降の景気低迷に悩まされていたが、底打ち感が強まったといえる。

1位の多摩川精機販売は多摩川精機の関連会社で、同社が製造するモーター、ドライバー、センサー、計測器等の販売会社である。2位アズサイエンス(旧鍋林フジサイエンス)は、商社業務を行う松本市に本社がある鍋林の関連会社。営業エリアを首都圏、東北地域、海外にまで拡大している。5位上條器械店は医療機器材、理化学機器材販売県内大手。10位シンアペックスは各種工作機械・専門機・特殊成形切削工具などの設計も手掛け、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイ、台湾、インドネシア、香港等アジア市場に10社を超えるグループ企業がある。16位中村工機は諏訪市と伊那市を拠点に機械・工具・産業機器・測定機器・FA関連機器の専門商社。平成19年1月期以来のランクインとなった。

順位 社名 所在地 平成24年度
売上高
対前年度比
伸長率
1 多摩川精機販売(株) 飯田市 36,022 102.8%
2 アズサイエンス(株) 松本市 25,041 111.2%
3 中日本メディカルリンク(株) 松本市 14,348 107.3%
4 (株)国興 諏訪市 14,290 86.5%
5 (株)上條器械店 松本市 12,226 107.3%
6 トヨタ部品長野共販(株) 長野市 8,831 109.9%
7 長野三菱電機機器販売(株) 松本市 8,437 111.2%
8 ナンシン機工(株) 茅野市 7,098 94.0%
9 (株)ニッキフロン・トレーディング 長野市 6,760 118.5%
10 (株)シンアペックス 岡谷市 6,426 161.9%
11 (株)エム・イー 長野市 5,869 103.7%
12 日産部品長野販売(株) 長野市 5,714 99.7%
13 高山理化精機(株) 松本市 5,707 105.6%
14 甲信商事(株) 松本市 4,916 90.5%
15 (株)ピスコ販売 南箕輪村 4,741 96.1%
16 中村工機(株) 諏訪市 3,500 120.7%
17 (株)真田 上田市 3,477 90.9%
18 共栄医科器械(株) 長野市 3,234 100.7%
19 進和商事(株) 上田市 3,145 86.9%

(単位 百万円)