太陽光発電パネル販売などの新興マタイ(佐久市)は、小型風力発電システムの販売事業へ参入する方針を固めた。来年夏の本格販売開始を目指して、新潟県柏崎市の海沿いに風車を設置し、来月から発電量を調べる実証実験をする。
同社が取り扱うのは米バギー社製の風力発電システムで、同社は今月、柏崎市内に約1500万円(工事費含む)を投じて風車1基を設置。12月10日から北陸電力(富山市)に売電し、実際の発電量や売電収入の見通しを調べる。
新興マタイが小型風力発電システム販売に参入するのは、急速に伸びていた主力の太陽光発電システムの受注が減少に転じたからだ。普及が進んでいない小型風力発電システムの販売を強化し、事業のテコ入れを図る。

同社は2012年に始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を追い風に太陽光発電システムの販売を拡大。親会社のエネルギー・建材商社、鈴与商事(静岡市)の販路も生かし、12年1月期に98億円余だった売上高を、14年1月期に162億7500万円に伸ばした。しかし同システムの受注減で15年1月期は158億9300万円と減少に転じ、16年1月期も前期割れを見込む。
太陽光発電の買い取り価格の下落が続く一方、風力発電は買い取り対象の自然エネルギーの中では最も高い。経済産業省によると、小型風力で同制度に基づく認定を受けた新規の発電所は全国で20ヶ所(7月末時点)で県内の認定はまだない。

新興マタイ株式会社

本社所在地:長野県佐久市
事業内容:物流、包装資材の製造、販売・金属製品の委託製造、販売・環境エネルギーの設計、施工、販売
従業員数:155名