synax半導体の検査工程で使う搬送装置「ICテストハンドラー」の製造が主力のSYNAX(シナックス、松本市)が順調に業績を伸ばしている。自動車の電装部品やスマートフォンに搭載される半導体の需要増に伴って販売を伸ばし、台数ベースの国内シェアは同社推定で約90%。海外市場の開拓も進めて、3年後の世界シェアトップを目指すとしている。

ICテストハンドラーは、完成した半導体を検査装置に運び、検査結果を受けて良品・不良品に分類する装置。スマホ用半導体の小型化が進む中、同社は昨年1ミリ角の半導体に対応できる機種を商品化した。厳しい環境下で使われる車載用半導体向けに、氷点下65度の低温から175度の高温まで対応する機種も販売する。年間売上高は明らかにしていないが、売上高に占める輸出比率は約40%。14年には中国・蘇州に営業拠点を開設し、マレーシアにも同年、製造協力会社を確保した。15年7月に大手総合商社と海外での販売代理店契約を締結。海外販売の強化で、今後の売上高は毎年15%超のペースで持続的な成長を見込む。 

SYNAXは1986年、化学専門商社の稲畑産業(東京)の関連会社「しなのエレクトロニクス」として創業。2011年に製品のブランド名だった現社名に変更した。14年に経営陣と社員が稲畑産業から株式を取得して同社から独立。しなのエレクトロニクス時代から役員を務めていた米国人のビンセント・ソー氏が社長に就いた。ICテストハンドラーで培った設計・製造・ソフト開発の技術を生かし、今後はより高度な知能を持つ工業用ロボット分野に参入する計画。米国、シンガポールの取引先と日本を頻繁に行き来するビンセント社長は「当社にない技術は他社と提携して取り込む」と構想を描いており、株式上場も視野に入れている。

株式会社 SYNAX

所在地:長野県松本市
事業内容:半導体業界・電子業界用 電子応用機械装置の開発・製造販売