面接後にお礼の手紙を出すと、選考に有利だと言われています。しかし、必ずしも礼状を出したからといって、採用されるほど世の中甘くはありません。
確かに、お礼状を受け取って嬉しくない人はいませんが、採用するかしないかは面接試験の中ですでに決定されています。
ただし、応募者が多数いる場合や、面接時間が短かった場合など、少しでも印象を残す意味では有効なこともあります。念のために、お礼状の書き方をご紹介しますので参考にしてみてください。
面接のお礼状の書き方
株式会社△△
人事部 ××××様
拝啓
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度はお忙しいところ面接をしていただき、ありがとうございました。
面接では、実務経験がないことに加え、勉強不足なため質問が多くなってしまいましたが、××様より、非常に興味深いお話を頂戴でき、感謝しております。
特に新規市場開拓分野に力を注いでいきたいというお考えには、大変感銘を受けました。その他にも、非常に興味深いお話を頂戴できましたこと、心より御礼申し上げます。
面接でもお話しました通り、前職で得た経験と知識を活用しながら、新規の販売市場開拓に努め、貴社のさらなるご発展に貢献させて頂きたいという所存です。ぜひともよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のご繁栄と××様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具
平成○○年○月○日
伊季柚亜
注意点
●書き方
企業名と採用担当者の名前を入れる
拝啓、敬具をつける
日付、自分の名前を明記
●文章に盛り込む内容
面接の機会を与えられたことと、忙しい時間を割いてくれたことへのお礼
業界の最新情報や業務内容など面接で聞いたこと
自分の強みを再度アピール
面接担当者の話を聞いて仕事への意欲が増したこと
自分を印象付ける出来事があればそれも記す
●葉書でも封書でも、EメールでもOK
封書で出すほうがより丁寧な印象を与えますが、葉書でもかまいません。
Eメールであれば、すばやくお礼の気持ちを伝えることができます。
●お礼状はその日のうちに出す
面接が終わってすぐにお礼が届けば、印象も良いでしょうし、インパクトもあります。しかし、2,3日たってからでは、お礼状がマイナスに働いてしまいます。場合によっては、「誰だっけ?」と受け取られたり、採用が決まっていたのに、取り消しになる可能性もあります。
お礼状自体には、内定を決める力はほとんどありませんので、遅くなるようでしたら、出さない方がマシです。
転職コンサルタントから
転職支援時はお送りしていただいておりませんが、直接応募の場合は純粋にお礼を入れておくことも大切ではないでしょうか。