長野県上田市と長野市が、航空関連企業を支援する国家戦略特区「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」への参加を申請したことがわかった。上田市に工場を持つ都筑製作所(坂城町)と長野市の長野鍛工が特区制度に基づき、税制優遇などを受けられるようになる。県東北部の市町村の参加は初で、県が旗を振る航空産業振興にはずみがつく。

11月にも政府が開く国家戦略特別区域諮問会議で正式に認められる方向だ。両市は航空宇宙特区を推進する自治体の協議会にも参加した。同特区は愛知県を中心に長野・岐阜・三重・静岡の中部5県にまたがり、長野県では飯田市や諏訪市など県南部の自治体や企業が参加している。

上田市・長野市のうち、都筑製作所や長野鍛工の工場周辺が特区エリアとなる。特区に参加した企業は、工場立地法による緑地規制が緩和されるほか、設備投資をした際に法人税の特別償却や税額控除が受けられる。資金調達の際には、利子補給を受けられる。

都筑製作所の主要事業は自動車・建機部品の製造だが、2017年に航空宇宙産業の品質管理資格「JISQ9100」を取得し、航空宇宙分野に本格参入した。現在は航空機エンジン関連の小型部品を製造している。20年2月には約6000万円を投じて新たな加工機械を導入し、中型部品の生産を始める予定だ。

航空機は1機の使用年数が長いため、定期メンテナンスによる安定した部品ニーズがあると見込んだ。また「航空機は品質管理のレベルも格段に高く、(部品などの製造に関われば)従業員の技術や意欲の向上や、会社のブランド力につながる」(同社)という。

長野鍛工は自動車のターボチャージャー(過給器)用バルブ国内最大手。12年にJISQ9100を取得し、航空産業向け部品の測定に使う治具などを生産する。近年は航空部品の生産品目拡大に向け、試作を繰り返している。台風19号で千曲川が氾濫し本社が水没したが、別の拠点なども活用して航空宇宙関連の事業を継続する。

航空宇宙特区には14年に飯田市など県内5市町村が参加。16年に諏訪市や岡谷市が参加し、15市町村まで拡大した。参加企業数は61にのぼる。長野市と上田市が参加すれば、17市町村になる。

長野県内の航空機産業は多摩川精機(飯田市)など、県南部の飯田・下伊那地域に集中していた。県は、航空産業への注力が製造業の安定的な成長につながるとみて16年に「航空機産業振興ビジョン」を策定。国内唯一の試験装置を県内に設けるなどして、参入企業を25年に100社にすることを目指している。

目標達成には南部だけでなく東信・北信地方の企業の参画が欠かせなかった。長野市・上田市が特区に加わり、県の製造業振興策に弾みがつく。

参考:日本経済新聞2019.10.30

都筑製作所は当社としてもとても大切なお客様の一つです。記事にもある通り、車載や建機よりもう一段階品質要件の高い航空宇宙産業に乗り出して数年がたちましたが高い技術力を持つエンジニアたちの努力によって結果につながってきています。より高い品質を創り出せる技術力を武器に今後も成長が期待できる企業さんの一つです。車載系や航空機や宇宙産業に興味のある方はぜひ弊社転職サービスをご利用いただき情報収集をしてみてください。