セイコーエプソンはフィリピンとインドネシアの2つの生産拠点で自動化を進める。プリンターの検査や物流関連の工程で自動化機器を導入する。大容量インクタンクは製造工程が複雑で、両工場のプリンター製造の従業員数は3年間で約6500人増えた。自動化を進めて従業員を現状程度に抑え、人件費の伸びを抑制する。

自動化を進めるのは、物流や検査などの工程だ。物流では外部から送られてきた部品を仕分けした後に空になったコンテナや段ボールのほか、完成して梱包した製品を所定の場所まで従業員が運んでいる。そのため、自動で送るラインを設けて、人手の負担を減らす。

プリンターの製造工程で、特に負担が大きいのは組み立てや出荷前の検査工程だ。プリンターの一部分の組み立てが終わると、用紙がプリンター内を正しく通過するのか検査などはすべて人手で検査している。そのほか出荷前に不良品検査をしたり、定期的に耐久試験を実施したりしている。

画像検査装置を導入して用紙が正しく通過するかをチェックするほか、従業員が実施していた検査結果の記録・保存をデジタル化する。すでに一部の工程で導入しているが、精度を高めて品質管理を徹底する。

自動化を進めるのは大容量インクタンクモデルの増加やオフィス向けの新製品の生産に伴い、従業員数が膨らんでいるためだ。大容量インクタンク掲載モデルの販売台数は15年3月期は約420万台だったが、20年3月期は約1020万台に増える見込みだ。プリンターの部品点数でみると、生産割合が減っている一般消費者向けは平均で数百点だが、高速ラインインクジェット複合機は約1万点に上るという。

大容量インクタンクなどの増加で製造工程は複雑になっており、従業員数が増えている。16年3月期から19年3月期までに、同社グループ全体で従業員が約9000人増えている。その中でも、インドネシアとフィリピンのプリンターの製造工程の増加分が6500人を占める。フィリピンで17年に新工場が稼働した影響もあるが、想定以上に増えているという。

新興国の人件費高騰も自動化を進める理由の一つだ。日本貿易振興機構(ジェトロ)の調査によると、製造業(日系企業)の19年度の昇給率はインドネシアが前年度比8%、フィリピンが4.8%上昇している。

同社は今回の投資について「投資効率的には短期間で回収できる程度」としている。

参考:日本経済新聞2019.07.30

上記の記事のように自動化が進んでいき様々な効率化が進んでいっています。もちろん定型的な業務はこういった活動により仕事としては減少していきますが、その仕組みを創り出すエンジニア、中でも生産技術といった経験をお持ちの方のニーズはセイコーエプソンを始め各企業が求めています。ご自身のこれまでのキャリアを長野県の優良企業で活かしたいという方はぜひ当社転職支援サービスにご登録いただきご相談ください。お待ちしております。