セイコーエプソンは写真愛好家や写真スタジオなどが使う高画質プリンターを10年ぶりに全面刷新する。新しいプリンターヘッドの採用など構造を抜本的に見直し、利用者が求める黒や青の表現力を高めながらプリンターのサイズを従来より30%程度小さくした。買い替え需要などを取り込み、2020年度は前年度比約25%増の販売を見込む。

「エプソンプロセレクション」シリーズとして印刷サイズが異なる2機種を5月28日に発売する。価格はオープンだが、市場価格はA2ノビ対応の「SC-PX1VL」が15万円台後半、A3ノビ対応の「SC-PX1V」が8万円台後半と、現行機種とほぼ同等を想定する。

新機種はプリンターヘッドやきょう体などを全面的に刷新する。ヘッドを小型にすると同時にプリンター内部の無駄な空間を減らすなどして、従来より体積比で約30%の小型化を実現した。プリンターを置くスペースが限られる利用者の要望に応えた。

小型化と同時に印刷した際の画質の向上にも力を入れた。従来機種のインクは8色だったが、今回は「ディープブルー」を加えて9色とした。「愛好家が再現したい多様な色に対応できる」(エプソン販売)ことなどをアピールする。

インクの種類などは増やすが、印刷コストは従来とほぼ変わらないという。L判の写真用紙に印刷した場合、紙とインクの合計費用は税別で1枚あたり約17~19円となる。

さらに、インクジェットで1回に噴出するインクの量を従来より大幅に減らせるモードを搭載。光の乱反射の原因となる印刷表面の凹凸を減らすことで、黒色が白っぽく見える状態を減らせるようにした。

写真高画質プリンターはコンテストなどに出品する愛好家や一部の写真スタジオ、プロの写真家などが利用している。2019年度の国内市場規模は1万6000台程度とプリンター全体から見ると大きくないが、エプソンとキヤノンが市場をほぼ分け合っており、メーカーとしての技術力を示す旗艦モデルともいえる。

新機種の投入により20年度の写真高画質プリンターの販売量を前年度比約25%増の1万2000台程度まで伸ばす計画。エプソン調べの国内シェアも19年度の約60%から80%程度まで引き上げる。今夏をメドに外観を新しいプリンターと統一した高性能パソコンも発売する計画で、愛好家らの関心を引き寄せたい考えだ。

参考:日本経済新聞Web版2020.02.20

記事にもある通りセイコーエプソンのプリンターは、一般のコンシューマーだけではなく、プロのユーザーにもとても人気が高い。細かな設定がプリンタードライバ上でできることで、個人個人が出した色、テイストを詳細に設定することができそれが出力結果として反映されるのが理由の一つ。また印刷対象となるメディアも研究家が繰り返されており、愛好家をつかんで離さないのも魅力の一つ。プリンターそのものを作るメカ屋さん、電気設計はもちろん、それらを制御するための組込み系のエンジニアや周辺のアプリを作るITスキルの高い技術者を求めています。自分のスキルが活かせるか弊社転職支援サービスを利用して確認してみるのはいかがでしょうか?