株式会社カンバーランド・ジャパンは1995年に設立され、本社と自社工場を長野県長野市に構える、日本国内では希少なトレーラーハウス専門メーカーです。

トレーラーハウスというと米国文化をイメージしがちですが、同社は日本の気候・法制度・住宅事情に合わせた独自の設計思想を確立。設計・製造・輸送・設置・アフターサービスまでをワンストップで提供できる体制を整えており、住宅用途から店舗、災害対応、宿泊施設まで多用途に展開しています。

全国の展示場や各地の協力工場と連携し、「移動できる建築物」としての価値を最大限に引き出しています。

同社の最大の強みは、多様なモデルラインアップと柔軟なカスタマイズ力にあります。高級感あふれる住宅用トレーラーハウス「NOSTALGIA」シリーズ、移動型店舗に特化した「BISHOP」シリーズ、ログハウスタイプの「CLUB」シリーズなど、外観デザイン・内装・断熱性能・水回り仕様に至るまでユーザーのニーズに応じて柔軟に設計できます。

防寒仕様や耐積雪仕様もあり、長野のような寒冷地においても快適な居住性を確保。さらに行政・自治体向けには災害対策用の仮設ハウスや移動式トイレ、検査ブースといった公共需要にも対応しており、民間から公共まで広い領域で活躍しています。

本社併設のトレーラーハウス展示場では常時20台以上を展示しており、実物を見て相談・検討できる日本最大級の設備を誇ります。

設計・製造は長野市の本社および豊野工場を中心に、国内協力工場とも連携した体制を整えており、仕様変更やオプション追加といったカスタマイズにも迅速に対応できます。ユーザーは標準モデルから自分仕様へアップグレードできる楽しさを感じられ、導入後もアフターサポートまでしっかりカバーされている点が信頼を集めています。

実際に、宿泊施設やイベントスペースなどにも導入されており、企業のPRブースなど用途拡大も進んでいます。

固定資産税や建築確認の対象外（※要件を満たした場合）である点からも注目されているトレーラーハウスですが、カンバーランド・ジャパンは「生活可能な移動式空間」として、住宅やセカンドハウスとしての活用も積極的に提案しています。

設備面では家庭用エアコン、システムキッチン、シャワー・トイレ・洗面など、住宅同等の快適性を実現。さらに、断熱材・窓・建具なども日本住宅仕様にカスタマイズ可能なため、移動式ながら定住性に優れる住環境を実現できます。また、近年では災害復興支援やワーケーション需要など社会的ニーズにも応えるプロダクトが注目を集めています。

従業員数は30名程度と小規模ながら、営業・設計・製造・施工管理までを自社完結で対応しているため、一人ひとりの業務がダイレクトに製品価値へとつながる実感が得られる環境です。加えて、社内は部署間の壁が低く、代表や幹部とも距離が近いフラットな組織文化が根づいています。

資格取得支援や現場研修もあり、未経験者でもものづくりや住まい・建築に興味があればチャレンジできる体制が整っています。オーダーメイドを扱う企業だからこそ、個々のアイデアや技術が反映されるやりがいある職場です。

トレーラーハウスの可能性を広げるため、同社は業界団体（日本RV・トレーラーハウス協会）にも加盟し、法令遵守と安全基準に則った設計・製造を徹底。長野という地域に根ざした経営を続けながらも、全国への納入実績と導入事例が豊富で、安心感と柔軟性を両立した企業運営が魅力です。

住まいや店舗の新しい形を模索している方、自由度の高い製品づくりに関わりたい方にとって、チャレンジと安定が両立できる魅力的な選択肢となります。