ユニバース光学工業株式会社は、長野県上伊那郡辰野町に本拠を構え、創業1949年、社員数約150名と着実に積み上げてきた老舗の光学レンズメーカーです。

国内外に技術拠点を展開し、アメリカにも関連会社を設立しています。

自社工場敷地は約22,000㎡と広大で、設計から研磨、コーティング、組立まで全工程を内製化。信頼性の高いMADE IN JAPANブランドを掲げ、光学精密機器の世界市場にその存在感を示しています。

同社のビジネスモデルは、産業用途に特化した光学レンズの設計・製造・販売にあります。FA／マシンビジョン、ロボット、医療、監視・セキュリティ、宇宙開発など、先進分野に使用される小径レンズ（Sマウント／Cマウント）に強みを持ち、試作から小ロット、多数個まで幅広く対応。

セミカスタムやオリジナル設計にも応じ、高精度で高品質な製品を安定供給することで顧客の信頼を築いています。
自社設備の充実により、設計から研磨、コーティング、測定、最終組立まで工程内製を貫いています。

現場では、カーブジェネレーター29台、レンズ研磨695軸、自動膜厚制御蒸着装置8台など、国内でも稀な大型・中型光学製造設備群を保有。さらにレーザー干渉計、MTF測定器、偏芯測定装置など精密測定装置を完備し、高度な設計ノウハウと実績に裏打ちされた製造力があります。

技術者はそれぞれの工程を理解し、職人技と機械制御技術を融合させながら、1発で決まる加工精度を目指す文化を共有しています。
自社で一貫生産できる形成力が、製品品質と対応スピードを両立させています。

国内工場に加えて、米国ニューヨーク近郊にある関連会社「UNIVERSE KOGAKU AMERICA, INC.」を通じてグローバルな販売ネットワークを確立。

社長自ら年に一度はCES（コンシューマー・エレクトロニクス・ショー）など海外展示会にも足を運ぶほか、技術フォローも兼ねて年2回程度アメリカ出張を実施しています。

世界市場の技術トレンドを直に吸収し、自社技術へフィードバックすることで、国内製造の強みと世界標準への最適化を両立させています。

地元・辰野町に根ざす企業として、会社は“若手が定着し、長く働ける”環境を目指しています。

社長自身も雇用維持に責任を強く感じており、町内外から通勤する多様な社員が安心してキャリアを築ける体制に注力。特に女性の比率が高く、組立工程では約70～80名の社員のうちほとんどが女性であり、力を使わない作業領域を多く備えることで働きやすさを追求しています。

地域とともに成長する姿勢が、社員の定着につながっています。

同社が採用で重視するのは、“社会人としての成熟した姿勢”と“学び続ける前向きさ”。年齢や性別を問わず、自分で考え、周囲から学び取り、実成果で示す行動陣に期待しています。

加えて、細やかな人材育成に取り組んでおり、技術伝承と教育体制の基盤が整いつつある段階です。
40代以降の中途応募者も、学ぶ姿勢と柔軟性があれば、十分に活躍できる環境。一方で、相互理解やノリの合う関係性も重視される社風です。