信州に根付く100年以上の歴史と堅実な企業基盤

創業は明治十一年、製糸業からスタートし、明治三十三年に上田市に移転した老舗企業です。上田市常田一丁目十番三号に本社を構え、創業から百年以上にわたり地域社会と共に歩んできた経緯があります。現在は資本金五千万円、従業員約九十名規模で、令和六年度には売上高約二十七億円の事業規模を誇ります。安定した基盤と地域との信頼関係を背景に、持続可能な成長を続けています。従業員規模や売上実績が明示されており、求職者に応募先選定の安心材料となります。

多彩な部門が支える多角的な事業展開

笠原工業株式会社は電子部、合成部、アグリビジネス部、精密加工部の四部門を中心に事業を展開しています。電子部では半導体・液晶装置の設計開発・組立、合成部では発泡スチロール製品の製造販売、アグリ部では農業用資材や育苗ポットの販売、精密加工部では石英・サファイア・ガラス等の切断と研磨加工など多様な事業を抱え、業種の幅広さが特徴です。これにより、それぞれの専門性を活かした相乗効果によって安定した経営が可能となっています。

発泡スチロール技術で県内シェアトップの農資材供給

合成部では発泡スチロール成型技術を生かし、育苗ポットや保冷容器、緩衝材などを製造販売しています。特に農産箱の供給量は長野県内でナンバーワンの実績を持ち、全農指定業者として信頼を築いています。豊富な商品のラインアップと県内トップシェアが、同社ならではの優位性となっており、物流や販売体制に携わるキャリアを志す求職者にも魅力あるフィールドとなるでしょう。

自社開発による精密加工と成形機で技術力を強化

発泡プラスチック成形機は自社開発によるオリジナル製品で、素材設計から機械製作までを一貫して行っています。

また、精密加工部ではガラスや石英、サファイアなど光学材料の切断・研磨加工を実施し、高精度な製品を提供。品質管理も工程ごとにマニュアル化され安定品質を確保しています。こうした高度な技術と設計開発力は、求職者にとってものづくり職や技術職としてのキャリア形成にプラスとなる環境です。

環境経営と地域文化への貢献活動

同社は長野県SDGs推進企業にも登録され、CO₂削減や廃棄物削減、水使用量削減など具体的な環境目標を掲げ全社で取り組んでいます。

令和6年度のCO₂排出量削減実績や廃棄量削減数値も公開され、持続可能な社会に向けた姿勢を明確に示しています。さらに、旧常田館製糸工場施設七棟が国指定重要文化財として保存されており、文化財の一般公開も行っています。地域貢献や企業文化の継承にも重きをおく姿勢が伝わります。

若手育成とキャリア成長を支える社風

若い発想と挑戦を尊重する企業風土があり、平均年齢約43歳、男女比においても女性が約40名と比較的多く、若手社員の活躍も進んでいます。

技術職ではCADを用いた設計から量産対応、管理職候補として工程管理や品質管理、出荷管理などの実務を経験できます。入社後１年で業務習得、３年で他部署の支援、５年でリーダー役割を担うキャリアステップが描かれており、中長期の成長イメージが具体的です。