epson-projector3セイコーエプソン(諏訪市)は14日、色の再現性が高いレーザー光源を採用した6機種を含むビジネス用プロジェクターを2016年5月下旬から国内で順次発売すると発表。明るさを従来機種の2倍以上の2万5千ルーメン(明るさを示す単位)に高めた新製品を投入するなど、高輝度の機種を拡充。市場の拡大が見込め、価格も高い高輝度機種の販売を伸ばし、2020年度のプロジェクター国内販売額を15年度の1.6倍に高める目標を掲げた。

レーザー光源は従来のランプ光源と比べて寿命が長く、映像も高画質。レーザー光源の6機種の明るさは6千~2万5千ルーメンで、講堂やコンサートホール、建物に画像を映すプロジェクションマッピングなど広い空間での利用に向く。自動補正する機能が付いた機種もある。6千~1万2千ルーメンの機種の想定市場価格は110万~250万円。2万5千ルーメンの機種は1千万円以上になる見通し。一方、ランプ光源の新製品5機種は、明るさ5500~8千ルーメンで、想定市場価格は60万~85万円。販売子会社のエプソン販売(東京)によると、明るさ4千ルーメン以上の高輝度モデルの国内市場は毎年約10%ずつ成長している。

セイコーエプソンが高輝度のプロジェクターの開発を強化するのは、この分野の国内シェアが比較的低く、開拓の余地が大きいと判断したからだ。エプソン販売(東京)によると、エプソンのプロジェクターの国内シェア(2015年度見込み)は、家庭向けは75%超、ビジネス用は約63%でともに首位。しかし、高輝度モデルに限ると約18%にとどまり、パナソニックなどに先行を許している。会議室でのプレゼンテーション向けなどの既存製品分野は市場の伸び悩みが見込まれる半面、屋外でのイベントや大規模なホールなどでプロジェクターが盛んに使われるようになっている。エプソンは、新製品で2万時間の長期保証を打ち出すなど耐久性や画質の高さをアピールし、顧客を引き付けたい考えだ。

セイコーエプソン株式会社

所在地:長野県諏訪市
事業内容:プリンター事業、プロフェッショナルプリンティング事業、ビジュアルプロダクツ事業、ウエアラブル機器事業、ロボティクスソリューションズ事業、マイクロデバイス事業
従業員数:連結71,777名/単体11,930名(2015年9月30日現在)