何社ぐらい応募すればいいですか?
こちらも皆さん気になるところだと思います。面談時に良く聞かれる質問の一つです。在職中の方と離職中の方で少し違う所もありますし、つまるところ職種や経験値などおひとりおひとり違うというのが実際です、ここではポイントを絞ってお伝えします。
□たくさん応募すれば確度が上がる?
私たちは同時に選考を進めるのはどんなに多くても3つか4つと言っています。離職中で急ぐ方であってもです。在職中の方は2つか3つぐらいが妥当です。確かにたくさんの求人を同時にエントリーすれば動けている感じはします。そういった戦略を取るエージェントさんもいます。何が正解ということはないというのが前提ではありますが、企業研究を深められるかという点から応募数は限定するとよいと思います。優先度を決めそこに専念。思い届かずお見送りとなった際に、エージェントと再び別の求人を探すで良いと考えています。
どうしてもたくさんを一気に進めると他もあるからと気持ちが緩んだり、企業研究が浅く終わってしまいます。選考する側から見れば、熱意をもって受けてくれた人とそうでない人はすぐにわかります。人口減少社会においては人不足です。しかしながら企業は誰でもよいわけではありません。むしろ人が以前のように簡単に取れない時代だからこそ、「良い人」が欲しいというのが本音です。これから働くであろう組織と向き合ってくれている人材は評価が高いです。また一気にたくさん受けている人材は企業も他があるから大丈夫でしょと不採用を出しやすくなります。
□「今受けないと、この求人なくなっちゃいますよ」
以前に転職エージェントを使たことがある方ならこのように急かされた経験があるかもしれません。すでに選考が進んでいてそういう場合も確かにあります。残念ながら単にエージェントが自身の成績のためにそう言っているだけのこともあります。その見極めは難しいですが、エージェントに決して準備が万端でもない状況でどうして急がなくてはいけないのかと聞いてみてください。答えが明確な時はあなたのためですので、エージェントの言葉を信じて進みましょう。
闇雲に急いだからと言って、企業研究や自己理解が不十分ではよい結果にはなりません。求職者の皆さんにお願いしたいことは急いでたくさん受けることではなく、「急ぎましょう」と言われたときにも十分な準備ができるように日々転職活動における行動の積み重ねをしておくことです。
□エントリーと企業研究は違う
求人が潤沢にあるときはエージェントから複数社提案があることもあります。繰り返しますが、選考を一気に多く進めるのはお薦めしません。しかしながら、提案された企業・行きたい企業をきちんと調べることは大切です。一足飛びにエントリーではなく、企業のことを調べて優先度をつけましょう。エントリーと企業のことを調べることは別物です。調べるときは裾野を広く、進めるときは集中してという感じだと進めやすいと思います。