大切な人にこそ、事前の情報共有を
個人の判断のみで転職活動を進められる方は問題無いのですが、既婚者や介護が必要な方などは収入や居住地の面から家族などを考慮しなくてはいけないということもあるでしょう。しかし家族からの反対の懸念や、逆に驚かせたい等の気持ちから詳細を伏せたまま転職活動を進めてしまう方が中にいます。
これは必ず控えた方が良いでしょう。そのご家族の方にも間違いなくこれまで築いてきたコミュニティが存在することや、慣れない土地への不安ももちろんあります。また収入面でも変化が生じる可能性もあります。そうなるとせっかく転職先が決まったのにも関わらず、家族の不安や戸惑いから移住・転職計画を中止せざるを得ない…ということもあります。
ここで大切なことは、相談しておかなくてはいけない人に対しては、転職や移住をサプライズにしないということです。日常生活においてのサプライズであれば喜ばれることも有ると思うのですが、転職や移住という人生に大きく影響するものはそうはいきません。
「ここで重大発表がありまーす!」というのは、移住・転職においては控えた方が良いでしょう。
また上記のようにならないよう、移住・転職に際しては相談できる人がいれば話を聞いておくことが大切です。家族であれば本音の部分で話しやすく、また話した方が齟齬無く転職活動を進めていけるでしょう。職場の同僚や上司なども信頼できる方たちであれば良いのですが、転職活動自体が公になってしまったり引き留めに遭ったりするなどのリスクを考慮すべきでしょう。また、これらの人々はキャリアの観点からのアドバイスが難しい場合もあるため、コンサルタントと相談をしていくことも一つの手段です。