転職するにあたって気になるのは、給料や待遇。しかし、これらは聞き方次第で悪い印象を与えてしまうこともあります。それに関する質問が増えれば、当然仕事に関する質問の量も減ってしまい仕事への意欲がない印象ととられてしまいがちです。
だからといって、給料や待遇などの疑問をそのまま胸にしまっておくのもよくありません。入社後「こんなはずではなかった・・・」と後悔することになります。
給料や待遇など聞きにくいことを質問したい場合の、上手な切り出し方や質問の仕方をご紹介します。
- ●前フリを入れる
- 前フリもなく単刀直入に質問したいことを言うと、諸条件のみで会社を選んでいるのかと思われてしまいます。何より単刀直入な質問は質問の背景がわからず回答しづらいものです。働く意欲が見えるような前フリをしつつ、さりげなく質問するのがポイントです。
例
×「休日も出勤するのですか」
○「必要な休日出勤には、きちんと対応したいので、通常どれくらいの頻度で休日出勤があるのか教えていただけませんか。」×「ノルマはありますか」
○「経験がないため聞きたいのですが、皆さんは目標を達成するためにどのような努力をされているのですか。」×「残業はありますか」
○「不慣れなため残業してカバーするつもりです。皆さんはどれくらい残業しているのですか。」
- ●知りたい理由を言う
- 知りたい理由を添えれば、質問の内容は同じでも、印象は全く違います。
例
×「経営は安定してますか」
○「経営不振により前職場をリストラされてしまいました。できるだけ長く勤めたいのですが、御社の経営における強みなど教えてください」×「基本給はどれくらいですか」
○「住宅ローンの都合で、お話いただける範囲で良いので、伺いたいのですが、私と同期の方の基本給はどれくらいになっておりますでしょうか」
- ●タイミングを見計らって
- 焦って勇み足で、急に待遇面などの質問をすれば、仕事へ関心が伝わる前に、条件ばかりの人となってしまいます。
面接では必ず、仕事内容や給料、勤務条件などの説明が順を追ってされることが多いです。その話が終わった時が、質問するタイミングです。
- ●交渉は謙虚な姿勢で
- 勤務条件や給料の希望は、相手側が納得の行くであろう理由も含めてお話しをし、「調整をお願いできますでしょうか。」「ご考慮いただける余地はございますでしょうか。」等、謙虚な姿勢で進めましょう。
- ●企業研究で交渉できそうか見極める
- 例えば、中途採用に消極的な企業であった場合、下手に交渉したり、給料などの質問をすれば、不採用になることもあるかもしれません。
事前の企業研究で、応募先が中途採用に積極的か、自分のようなスキルの人材は有利か、能力主義かなど、チェックしておきましょう。企業体質をしっかり分析し、交渉の余地があるか判断しましょう。