□成功のポイント
企業側の意見として採用してもすぐに辞められてしまっては困ります。退職理由に関する質問をして、勤続できるかの判断をします。
また、会社都合による退職でない限り、退職・転職したのは少なくとも、前の会社に何かしらの不満(不満とまで言わずとも叶わなかった事)があったから決意したことがほとんどのはずです。この不満に相当するものの伝え方その人の仕事観や人生観が浮かびあがります。企業側が転職の理由を聞くには、転職理由から皆さんの仕事への姿勢や意欲などを見るのが目的です。
- 前向きな理由
- 志望動機につながる前向きな理由や、前職場でやりたかったけれどできなかった仕事の目標や希望を挙げるのが基本です。
- 前の会社や上司、顧客の批判はNG
- 前職場の経営方針や上司などの批判、待遇面の不満などを、率直にぶつけるのは非常に好ましくありません(よほど法律や倫理で外れていれば別ですが・・・)。というのもどこの職場にも同じような状況があるものです。会社の悪口や同情を引くような話をしても、同情ではあなたを採用することにはつながりません。
- 「キャリアアップしたい」はもちろんだけど
- 「キャリアアップしたい」よくある理由ですが、これではなぜ前の職場でキャリアアップができなかったのか?その環境をかえるために何をしたのだろうかが伝わりません。「やりがいのある仕事がしたいから」という理由も同じように、仕事にやりがいを見つけられるかどうかは本人の意気込み次第。自分からどのように積極的に仕事や働きかけをしたのかこの部分が伝わらないのは非常にもったいない。どのような努力や働きかけをしたとしても、前の職場では不可抗力などがあって、できなかったことなどを伝えましょう。
□よくある転職理由についての質問
- なぜ転職を考えたのですか?
- 「上司と考え方のズレを感じた」などというマイナスの要因だけを挙げるのは避けましょう。応募先企業で実現できる目標に焦点をあてて、前向きな転職であることを伝えましょう。
- 将来の夢についてきかせてください
- 常に目標を持ってそれに向かって努力している人は、仕事への取り組み姿勢や意欲もある人と映ります。「将来どんなスキル・キャリアを身につけ、どんな役職になりたいか」など仕事に結びついた将来の夢を近い未来、もう少し先の未来と分けて伝えましょう。
- 今回で○回目の転職ですか
- キャリアを高めるために転職してきたことを主張し、転職理由に一貫性をもたせれば、転職の回数が多くても評価が下がることはありません。書類だけでは転職理由は一貫性がないように見えても、自分自身がその経験を糧にできているか、自身のキャリアを高めるためにどのように役立っているかが語れるのが面接の良いところ。あなたのキャリアはあなた自身のもの、思い返せばプラスになっていること、今のあなたを作っている大切な一部なはずです。ぜひ相手に伝わる理由を整え自信をもって伝えましょう。
- 就業期間のない間は、何をしていましたか
- どんなことであれ、自分にとってプラスの経験になり、今後に活かせる要素であったことをアピールしましょう。